FIELD NOTES / MATERIAL / TIME
赤錆と緑青が
重なるダルマ — 面壁千年の素材研究
公開 / コエダ小林
赤錆の赤茶色と緑青の青緑色が、ひとつのダルマの表面に重なっています。
「面壁千年」は、金属が時間とともに変わる性質を取り込んだ作品です。
形と表面の両方から、人とものが共に成長する関係を考えます。

金属粉を含む表面をつくる
制作では、漆喰に金属粉を混ぜ込み、ダルマの表面を構成しています。金属の性質を、ものの表面をつくる材料として扱う方法です。
全景では丸い輪郭が目に入り、近づくと色の重なりや凹凸が見えてきます。見る距離によって、形と素材のそれぞれに目を向けられます。
変化に重ねた「共成」という考え方
この作品では、赤錆に社会環境や人間関係の困難を、緑青にそれに抗う働きを重ねています。「共成」は、目標に向かう人とダルマが共に成長するという考え方。
素材の変化と、人が時間の中で変わっていくことを、ひとつの造形に結びつけています。

作品ページには、自然の中に置いた全景と表面の接写を掲載しています。
輪郭、色、凹凸を行き来しながら、変化を含んだオブジェクトとしてご覧ください。